株主・投資家の皆様へ
株主・投資家の皆様へ

株主・投資家の皆様には、益々ご清栄の事とお慶び申し上げます。
平素は、格別なご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
当社第31期の業績(連結ベース)は、
連結売上高453億96百万円(前年同期比10.5%増)、
営業損失4億60百万円(前年同期は4億1百万円の営業損失)、
経常損失2億39百万円(前年同期は1億97百万円の経常利益)、
当期純利益は2億78百万円(前年同期は6百万円の当期純利益)
となりました。
非常に難しい経営環境の中ですが、わずかでも回復の兆しを見出す結果が出せたことに、会社を代表して深く感謝を申し上げます。
事業セグメント別の取り組み
在宅系介護事業については、計23拠点を出店いたしました。緻密な市場分析を行った上で出店することで早期黒字化を図り、さらにはM&Aも選択肢として新天地での出店も推し進めております。
また、介護職全体の処遇改善でも、情報収集とそれを反映させる仕組みの構築に努めております。
施設系事業については、計9拠点を出店いたしました。入居ペースの鈍化は底を打ち、一部サービスの提供価格の見直し及び備品等の調達方法の改変によるコスト削減に努めました。
さらに、経営資源の早期分配を目的に、入居者様獲得に時間を要すると見込まれる一部の事業所について譲渡を実施いたしました。
その他の事業については、ダイニング事業にて5拠点、保育事業にて3拠点、障がい者(児)通所支援事業にて4拠点、障がい者就労支援事業にて1拠点、新規事業となる薬局事業にて1拠点の計14拠点を出店いたしました。
このうち障がい者(児)支援事業においては、ワンストップで多様な支援サービスを提供する複合施設「リールスガーデン井高野」を開設。これまで以上の価値創造を目指します。
海外事業については、開業済みの教育事業の他に施設系介護事業など複数の事業計画が進んでおり、進行年度の業績予想にも反映しております。
人財不足解消への多角的な取り組み
離職の防止と積極的な人財獲得の両面に力を入れ、人財の確保に取り組んでおります。31期には新たに、独自の評価制度「チャレンジキャリア制度」を導入いたしました。
個々のスキルを可視化し「質の高い介護サービス」を明確化することで、介護職員の成長を支援し、また、やりがいを醸成することで、人財の離職防止につなげます。
さらに、日本の介護業界で働くことを希望する海外人財に対し、技能実習生としてだけではなく、留学生として新卒採用で受け入れる仕組みを確立いたしました。今後も多くの人財の入社が予定されております。
第32期に向けて
予測の難しい外部環境の下でもこのように様々な取り組みを行い、更なる成長の基盤固めに全力を注ぐことで「100年続くいい会社」を目指します。
そして、ご利用者・株主・取引先の皆様ならびに従業員の満足度向上に努めることで「総合福祉企業」としての確固たる礎を築いてまいります。
今後とも、ご支援とご理解を賜りますようお願い申し上げます。
2025年2月1日
株式会社ケア21
代表取締役社長

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